神奈川フィルハーモニー管弦楽団 チェリストのコメント

今までコンサート・ホールはもちろんの事、様々な場所で演奏活動を行なってまいりました。病 院、介護施設、ホスピス、少年院等への訪問演奏を通じ、苦難を乗り 越えようとしている方々や 子供達と出会い、逆に励まされてきました。 そういう施設へは1人から多くてカルテットまでの少人数で伺う事しか出来ませんでした。いつかオーケストラを聴いて頂き、オーケストラ作品の素晴らしさ、オーケストラの響きの壮大さを是非味わって欲しいと考えてはいました が、方法を探せずにいました。 そんな中、昨年母親が倒れ、10日間の闘病の末この世を去りました。今まで母親が「そのコンサート行きたい」と言えば必ずチケットを買って用意してきましたが、もうその機会は永遠に失ってしまいました。 早くに父親や母親を亡くした子ども達、あるいは今難病と闘っていてオーケストラを1度聴いてみたいと思っている子ども達に、今まで母親の為に買った座席に加えてわずかな座席を用意することしか僕には出来ませんが、オーケストラの名曲、オーケストラの素晴らしい響きを体験して頂く事で、希望や勇気や感動をもたらす事が出来たらこんなに嬉しい事はありません。




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